桜木町「じぃえんとるまん桜木町店」 最強のゼロ軒目、野毛の玄関に誕生!


神奈川県最大の飲み屋街「野毛」。横浜駅周辺でもなく、古くから栄えていた町でもない、横浜を代表するノンベエの楽園は桜木町の南側に広がる野毛なのですが、飲み屋街としての野毛の歴史は戦後の混乱期に始まります。

軍港を含む港湾都市である横浜は進駐軍にとっても重要な拠点となり、伊勢佐木町なども含む広いエリアが接収されました。その際、接収を逃れた野毛は貴重な日本人街として、また京浜線の終着駅として多くのヒトとモノが集い、巨大な闇市となり、その際に多数の酒場が発生しました。

 

桜木町から西へ、根岸線の開業は1964年と比較的新しく、また、平成に入るまで東急東横線の終着でもあったことから、闇市の名残とターミナル横浜駅から1駅離れた特殊な交通事情により、酒飲みが好む一種のアングラ的要素も野毛が親しまれた要因です。

 

闇市と終着駅の名残を強く残す施設が桜木町駅に直結したぴおシティ。1968年(昭和43年)竣工。横浜市の指導のもと、地元の地主によって建設された純民間ビルです。パチンコ屋や飲食店が多いのは、ぴおシティができる前からここにあったから。豆知識として、「ぴおシティ」の名は所有者だった三菱地所によって命名されたもの。まさか、アングラな空間の名前をそんな大手がつけていたとは。(2000年代になって三菱地所は抜けています。)

地下二階に広がる飲み屋街は、新橋駅前ビルや梅田駅前ビルの雰囲気に近い、藤子・F・不二雄作品にでてきそうな「ザ・飲み屋街」です。八百屋さんや600種近い筆を揃える文具店など、飲み屋フロア以外の探検もワクワクします。

 

そんなぴおシティに、上大岡の名物立ち飲みがオープン。ずっと”ウワサ”だけはあったのですが、ついに登場。特長はなんといっても、瓶ビール380円という驚異の価格。633ml・380円、いまの時代にここまで安い店はそうありません。しかも桜木町店はサッポロ専売。なんと赤星大びんが400円以下なんです。

 

瓶ビールの価格だけではありません。食べ物は手作りがほとんどで100円~、コロッケは150円、刺身も300円。鉄板料理を得意とされていて、とん平チーズ焼きやホルモン焼きなど出来たてほやほやで楽しめます。

 

生樽はサッポロ黒ラベル。瓶ビールが笑ってしまうほど安いですが、実は生も野毛最安と言えるほど。大生580円で筋トレしますか(笑)

レモンサワー、沖縄パインサワー、男梅にバリキングとサッポロが生み出す不思議系だけどクセになる酎ハイも勢揃い。ホッピーも人気で、セットで360円。360円のホッピーセットは甲類はサッポロ業務用(北極星的な)、プラス30円で甲類をキンミヤ焼酎に変更可能。これは上大岡でも同じ仕組み。30円増やしてもキンミヤがいいと話す常連さんも多い。筆者は、どっちも好き。

 

千円札ニ枚をぺろっとおいて、まずは赤星で乾杯。大びん380円の威力は凄まじい。昨今、角打ちですら400円台が普通なのに。ここは梅田か天満か、いえ、野毛だった。

 

手元に品書きはなく、壁に貼られたものから探します。ぐるぐる見渡さないと、左右で同じ内容かと思いきや片方にしか載っていなかったりしますから、目を回さない程度にぐるりと見渡します。

 

あ、もう一本。

 

ポテトサラダは250円。芋の食感が残るもっちりしたポテサラは、ウスターソースをかけて食べたい。

 

まぐろ味噌焼き300円。ネギとともに強火の鉄板でカンカンとリズムをたてて炒めた一品。まぐろの仕入れが強いじぃえんとるまんは、刺身で食べてもハズレなしと定評があります。

 

バカルディラムをベースにソーダで割ったラムハイ(300円)。爽やかなバカルディ特有のフルーツのような香りと強炭酸の刺激、レモンの酸味がビールからの味変に最適。

 

じぃえんとるまんと言えば、名物はピザ。他の料理と比較すると400円は高級品ですが、自家製でオーダーを受けてから焼き上げる本格派。これでもかとチーズが乗っかり、持ち上げるとどこまでも糸をでろんと垂らし、ハフハフと食べてチーズの余韻にお酒が進みます。

 

バリキングも飲んでおこう。生姜やオタネニンジンをいれたクセのある飲み物で、開発コンセプトは“オヤジの2杯目”。関東の酒場ではたまにみかけますが、どの店にも一人はバリキングファンがいます。じぃえんとるまんでは、生しょうがを更に加えています。

 

安いとお代わりが止まりません。これは豆乳ハイ(250円)。微妙な青っぽさも含めて、飲み進めてきたときにリフレッシュできるので好き。

 

元祖酎ハイ(250円)は、東京の下町の焼酎ハイボールではなくて、プレーンな酎ハイのこと。

 

キンミヤのロックも注文可能。シングルは180円、ダブルで330円。お腹にたまる酎ハイで酔うよりも、スマートにメートルをあげたい方はぜひ。上大岡はオーダーされているところをよくみかけますが、桜木町店の客層は比較的ライトな感じで、甲類ロックの層とは異なるのかも。

 

ホルモン炒めなど、鉄板料理もハズレなし。お刺身も安くて質の高いものばかり。ぴおシティは他にも海鮮に注力している立ち飲みが数軒あるため、競争は厳しい。だからこそ、どのお店も良いものを提供してくださるのでありがたい限り。

じぃえんとるまんの登場で、野毛のゼロ軒目に新たな強烈な選択肢登場。店長がしっかりお店をコントロールされていますので、店の雰囲気は明るく女性のお一人様も全然大丈夫です。

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

 

国民酒場 じぃえんとるまん 桜木町店
045-264-8857
神奈川県横浜市中区桜木町1-1 ぴおシティ B2F
12:00〜21:30(日祝は21:00まで・不定休だいたいやっている)
予算1,800円



“桜木町「じぃえんとるまん桜木町店」 最強のゼロ軒目、野毛の玄関に誕生!” への3件のフィードバック

  1. より:

    伊勢崎町ではなく、伊勢佐木町なんです。よろしく~

  2. おのっち♪ より:

    ぴおシテイは通り抜けしてばかりでしたが、
    なかなかいいですね♪

    機会を作って一人はいるバリキングさんになろうかな(^w^)

    大瓶とバリキングだけでもかなり魅力的です(≧∇≦)

    プロ、ありがとうございました(^^ゞ

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