丸亀「一鶴本店」 香川の鶏は骨付き!名物に旨いものあり


香川県の名物料理といえば確実に「うどん」と言われますが、うどんではお酒は飲めません。あ、うどん居酒屋で良いお店がありますので、否定ではなくて。

こちらの人々の酒の肴といえば、瀬戸内の海の幸と、そしてみんなの故郷の味「骨付鶏」なのです。

高松市街だけでなく、香川全域で骨付鳥を出す居酒屋や食堂がありますが、発祥は丸亀に本店があるここ「一鶴」です。

1952年(昭和27年)10月創業、十席にも満たない小さなカウンター居酒屋がその始まり。古くから金比羅山詣の玄関となる港町として栄え、戦後の経済成長のなかで丸亀は重工業地帯として大いに賑わっていた時代。戦後復興の労働者たちの酒場が原点です。

 

いまでこそ瀬戸大橋の開業で、東京から新幹線と瀬戸大橋線を乗り継いで4時間ほどの旅路。昔の長旅のロマンに思いを馳せながらやってきました。

 

丸亀駅は実に近代的で、まるで新幹線駅のよう。南口が街の中心で、浜町商店街という立派なアーケードがあり、少し歩けば築城400年の歴史がありながら、日本一の高さを誇る石垣で有名な丸亀城が街のシンボルとして見えてきます。

 

一鶴本店は、そんな中心街ではなく線路を挟んだ北側。こちらは港湾部に近く、労働者の街の面影が今も残る飲み屋街が広がっています。

丸亀に3店舗、高松にも3店舗あるなど、界隈に複数の支店はありますが、駅にも近い本店がまずはおすすめ。地元の人は、一鶴でも店ごとの違いを語る人も居て、愛され具合が伝わってきます。

 

1967年に現在の場所で大きくなった本店。店はキレイで一階は和食店のような佇まい。二階は座敷になっています。一人用のカウンターもあり、近所のご隠居さん方がお昼から金陵を飲んでいる姿が酒場らしい。

料理の種類は少なく、看板料理の骨付鳥の注文率は100パーセント。

 

一鶴のビールは驚くことにサッポロなのです。香川県は昔からサッポロが強いと言われていますが、土地の味を代表する店がサッポロなのは、中四国のファンにとっては嬉しいに違いありません。中ジョッキが514円、瓶ビールは黒ラベルで大びん617円。日本酒は金陵という御神酒醸造元が作る地酒なので、ぜひビールの後は日本酒を。

 

サイドメニューは、飲まない人はとりめしもしくはむすびを頼みますが、ノンベエは骨付鳥が焼きあがるまで、かわ酢やカレーどうふを肴にビールが進む。

 

乾杯はサッポロビールで。専用の一鶴ロゴ入り中ジョッキで乾杯!土日祝は通しで営業しているので、穏やかな讃岐の日差しで照らされたビールが楽しめます。

 

三杯酢のアジも気になるところですが、今日は栄養バランスを考えてサラダに。カリカリのベーコンチップやしっかり味のドレッシングもあって、ここのサラダはビールのつまみとしても十分です。

 

15分ほどで登場の名物・骨付鳥。骨付きのもも肉をまるごと一本、専用の釜でふっくら焼き上げています。ヒナドリとオヤドリの2種類があり、ヒナは柔らかく、親は引き締まり濃厚。一緒にでてくるキャベツを、滴る脂につけて食べるのが一鶴の基本。

 

食べ方の説明もありますが、お酒のペースにあわせてじっくりつつきたい方は、”バラシ”で頼むことも可能。

 

カウンター席ならば、誰かに見られることもないので躊躇せず私はかぶりつきますが(笑)

独特なスパイスとオイル、鶏の旨味が口いっぱいに広がり、ハフハフしながら飲み込んだ後に、すかさずビールを追いかけていく。最高の瞬間です。

 

このテリテリな皮もまた美味。じゅーっと滴る肉汁、今日ばかりはカロリーを気にせずもりもりとかぶりつきたい。身はビール、皮は日本酒が合うよと隣の常連さん。あ、かぶりついているところ、みられた…(笑)

 

102円のスープは鶏の皮入りの鶏出汁。塩気は少ないのですが、鶏の味がよくでていて、深い旨味が余韻に残ります。深い旨味が続くので、黒ヱビスと合わせるのがおすすめ。

明るい時間は食堂として鶏とごはんを食べに来る家族連れやサラリーマンが多い。幅広い層から、昼食・昼酒から夜の宴会まで多用されている人気店です。

四国飲み歩きの際には丸亀で途中下車されてみてはいかがですか。

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

 

骨付鳥 一鶴 丸亀本店
0877-22-9111
香川県丸亀市浜町317
11:00~22:00(平日は14:00~16:00中休み・無休)
予算2,000円



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