神田「魚祥」 蕎麦前を楽しむ立ち飲み、築地仕入れの魚は抜群

神田「魚祥」 蕎麦前を楽しむ立ち飲み、築地仕入れの魚は抜群

2017年1月18日

神田は次々リーズナブルな飲食店がオープンしています。ここ「魚祥」も2016年7月に開業した立ち飲みです。近隣をはじめ都心で数店舗を展開している蕎麦店がはじめたお店で、本業の蕎麦屋のおつまみと共通仕入れによる食材のクオリティが特筆できるポイントです。

神田駅から徒歩2分。詰めて入って十数人で満員となるコンパクトな空間に、18時を過ぎると続々と会社帰りのビジネスマンが集まってきて、あっという間に満員となる人気店です。では、早速人気の理由を見ていきましょう。

 

看板ドリンクは最近流行りの塩レモンサワー(420円)。ビールはサントリーのザ・プレミアムモルツが一杯380円と手頃です。メガ生ビールは1L近く入る巨大なジョッキなので、ビール党の人は断然そちらがオトクです。サッポロのバリキングは、お父さんたちがハマる二杯目ドリンク。下町焼酎ハイボール風。

 

一杯目はビールで。プレミアムモルツで乾杯!

 

蕎麦屋のおつまみと共通で築地から仕入れる海鮮を中心とした品書き。刺身は3点580円で、ちょうど一人前。あじフライの「ふっかふか」の文字にひかれます。厚切りハムカツを頼む常連さんも多い。

 

看板商品はあぶり中とろの生ウニ巻(480円)。

 

ウニの残りが少ないそうで、いくらとの合いかけで登場。立ち飲みでこの価格はちょっぴり勇気のいる価格ですが、ものは確か。ちびちびつまみながら酎ハイや日本酒が進みます。

 

気になる塩レモンサワーを注文。凍らせたブロック状のレモンを入れ、甲類焼酎とディスペンサーから注ぐガス圧の強い炭酸をいれたもの。さわやかな味で、これが意外に海鮮とも好相性。

 

とろたく(420円)は、ちびちびとつまむのに丁度いい。

 

蕎麦屋の系列ということもあって、身欠きにしんなどの蕎麦前もあります。ある意味、立ち飲み業態の蕎麦前専門店といったところでしょうか。身欠きにしんをつまみに、日本酒をちびちび飲める立ち飲みは嬉しい。

 

酎ハイは600円にするとメガジョッキに注がれるのですが、すごいインパクト。ちゃんとカットレモンも入っています。

 

氷がそこそこあるとはいえ、飲みごたえ十分。これをお目当てに飲みに来る人が多いようです。仕事帰りの豪快な一杯です。

 

シーザーサラダには揚げた蕎麦も。せいろなど蕎麦そのものはないものの、やはり随所に蕎麦店の流れを感じます。

 

日替わりの料理も海鮮が多く、神田で海鮮立ち飲みを楽しみたいときには、ここは選択肢として間違いありません。

 

トーク上手な店長と愉快なスタッフの接客も魚祥が人気の秘訣です。お客さん同士の距離も近くて、隣り合ったらいつのまにか友だちになる、コンパクトな酒場ならではです。

神田で海鮮飲みを手軽にしたい、そんなあなたにおすすめです。

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

 

魚祥
03-3255-3232
東京都千代田区鍛冶町1-6-1 合同ビル 1F
16:00~23:30(日定休)
予算2,000円