国分寺「多古屋」 ここは昼酒天国。ゆるふわ酒場で安らぐひととき


“ゆるふわ”とか、赤文字雑誌に使われる単語を使ってみたいお年頃です。でも、森ガール的なのではなくて、ノンベエのゆるゆるな感じの意味で。

国分寺駅からダッシュで20秒の場所にある”ゆるふわ”酒場「多古屋」をご紹介します。オープンは12時からで24時まで通しで営業する昼酒スポットです。しかも、営業時間のうち、半分(18:00まで)がハッピーアワーという幸せなお店です。早い時間から、なぜかビジネスマンが酎ハイを飲んでいたり、近所のご隠居たちが瓶ビール傾けて笑っていたり、実にゆるい雰囲気。

お昼から国分寺の安酒・昼酒空間に溶けていく感じ、いいものです。

 

オシャレな円い玄関を入り、地階へ降りていきます。知らないと入りづらいでしょう。だからこそ、酒場不慣れの人がいない。結界のようなもの。選ばれしものが入るような店。

 

入り口からは想像できないほど大きい箱が広がります。階段を降りるときの不安も、この光景をみれば「よし、正解」と思うはず。カウンター席が10、テーブルが50席ほど。昔はどこにでもあった大衆酒場のそれといった雰囲気です。

 

調理場の大将がにこにこ。マイペースのお姉さんがお通しをもってきたタイミングで、飲み物を注文。最初は瓶ビールからはじめようかな。キリンラガー(CL)の大びんが450円は安い。なによりクラシックラガーを、国分寺でひょいと飲める店は貴重です。

 

国分寺ののんびり空間で、乾杯。

 

さて、料理ですがこれだけ品書きが貼りだれていると悩んじゃう。手元にあるメニューと壁の短冊やホワイトボードが同じかと思うと…いやいや、違うみたい。両方見ないと全容がつかめない。超楽しい。

おおかた、これ系の酒場は短冊メニューがソートされていない。例えば、”明太子パスタ・バクハイ・GB塩辛”なんて感じで、炭水化物もアルコールも肴もごちゃまぜです。さらに言えば、GB塩辛とは一体。

 

飲み物メニュー。種類豊富で驚くでしょ。ビールは生がキリン一番搾り。中ジョッキが420円ですが、ハッピーアワーは330円。瓶ビールではキリンのほか、アサヒスーパードライも選べます。

酎ハイは通常でも160円と激安なのに、18時までは100円です。ハイサワーがナカと合わせて260円とか、相場感覚を見失いそう。日本酒も210円/合です。店名を冠した多古屋ハイボールは後で飲みます。

 

フードメニューも多くて、いつもくらくら。お姉さん「注文は?」、私「え、えーっと。」が毎度のこと。のんびりしたお店なので、決まったら呼んでねーと、お姉さんはどこかへ。

豆腐サラダいいなー。「キャベツだけ」というストレート過ぎる商品名も好き。餃子は10個で500円。刺身から焼きそばまである総合居酒屋ですが、どこか懐かしい、トレンドに乗っていない感じが逆に好き。

 

日替わりのおすすめ。おお、まぐろテールいいなー。わかし刺の「わかし」は、イナダになる手前。生牡蠣は2個で490円。やっぱり安いなー。まぐろ料理が多いのが東京酒場の基本形。

 

手元の日替わりメニューにはなかったけど、黒板には書いてあったなめろうで。量はほどほどですが、ちびちび摘んでいい気分。

 

多古屋ハイボール。店内略称はタコハイですが、サントリー社が80年代に発売した「タコハイ」とは別物。ベースは角だと思われますが、不思議な味。なぜか癖になります。

 

まぐろテール煮がドンと登場。クタクタになっていて、骨もとろけるような柔らかさ。醤油と砂糖の甘さにまぐろそのものの旨味が相まって、大満足の一品。

 

飲み物は酎ハイに。ジョッキがキンキンに冷やされていて、ガス圧高めの炭酸をガンガン注いだもの。冷たさとシュワシュワで、くいくい飲めてしまいます。100円ですし、ソフトドリンクより安いし、お財布気にせず、昼酒だから時計も気にせずに。

 

国分寺で貴重なお昼スタートができるいい酒場「多古屋」。定食があるので食事のお客さんもいらっしゃいますが、基本は昼から飲みたい人達が集う緩い空間です。

近隣には15時オープンの立ち飲みもありますので、昼酒梯子に国分寺という選択は「有り」。ゆったりふんわり、休日の楽しみに立ち寄られてみてはいかがでしょう。もちろん、ハッピーアワーが終わった後だってせんべろ価格なので、通勤経路の方は毎日の一杯に。

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ 取材協力/立瓶)

 

多古屋
042-328-4777
東京都国分寺市南町3-16-6 太陽ビルB1F
12:00~0:00(無休・ひる)
予算1,500円



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