武蔵小山「佐一」 再開発の波を乗り越えて、地元に愛されるいいお店


本日は武蔵小山の銘店をご紹介します。

武蔵小山駅前は、もともとは闇市の名残を感じる複雑に入り組んだ夜型商店街が広がっていました。入り口にあった焼き鳥立ち飲みも、奥の飲み屋になってる寿司屋も、いまやすべてが懐かしい。

そんな商店街の角で営業していた「佐一」も、再開発に指定されていた一軒です。地元の飲み屋好き、食べるのが好きな人に愛され続けていた銘店でした。現在は少し南に店をずらして再開しています。そして、いまも変わらず地元の知る人ぞ知る店として静かに賑わいをみせています。

 

ご夫婦で切り盛りされているカウンターだけで10席の飲み屋。暖かく行き届いた気配りは小箱と家族経営ならでは。ご主人は寿司の道で修行された方で、移転前も、そして移転後も刺身、焼き魚を中心に美味しいものを普段飲み価格で楽しませてくれます。

 

日替わりのメニューがほとんどで、品書きはあってないようなもの。大将のおすすめ、他の人が食べている美味しいものをちょこっと真似て頼むだけでばっちり。魚介系のネタで季節を感じるというのはまさにこういうこと。美味しそうなものは売り切れが早いかも。※写真は8月下旬のもの

 

ビールも酎ハイも400円。オリジナリティがあるのは女将さん手作りの酎ハイ類で、生レモンやグレープフルーツなどは果肉たっぷりで、二日酔い知らずのフレッシュさ。濁り煎茶の緑茶割りも肴とよく合うのでおすすめです。

お通しはとろろ芋とオクラのねばねばコンビと茶豆でした。それでは乾杯!

 

435タンブラーの星の肩まできっちり注がれたベストバランスの生ビール。生ビールはサッポロ黒ラベルで、瓶ビールにアサヒスーパードライも置いています。

こういった割烹飲み屋で435mlで400円はお値打ち感がありますが、武蔵小山という街はとっても庶民的。どの飲み屋も毎日通いたくなる良心価格です。

 

昆布締めで、鯛、蛸、太刀魚を。塩とわさびをちょいとつけて口に含めば、力強いアミノ酸を感じ、舌のつけねにきゅーっと海の濃厚な味が響いてきます。お酒飲みにはこれ以上ない肴でしょう。〆すぎていなくて、蛸にはしっかり柔らかさが残っていてこの味。刺身の寝かせ具合や包丁の入れ方、とにかく仕事がいいのです。

武蔵小山近隣に在住の食いしん坊が贔屓にしている理由がここにあり。

 

夏は牡蠣、ほや、鱧、冬は脂ののった寒ブリなどもいい。武蔵小山で美味しい海鮮で飲みたければ、佐一に入れれば間違いありません。

ただし、地元の愛され酒場ということもあり、いつもお店はとっても人気。一度のトライで入れないかもしれませんが、近隣のお店でしばし飲みながら待機して、再び挑戦してみてほしい、そんな銘店です。

武蔵小山でしっかり飲むぞというときの候補としてイチオシです。近隣にはまだまだいいお店がいっぱい、梯子が楽しい武蔵小山に飲みに行きませんか。

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ 取材協力/佐藤こうぞう氏)

 

佐一
03-5498-0556
東京都品川区小山3-22-7 メゾンいずみ1-115
17:00~23:00(不定休)
予算2,400円



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