上大岡「ろばた焼安兵衛」 街に根付いて30余年、当たり前だから心地いい


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京急線の沿線は名酒場揃いです。日本中の酒場をめぐるという趣味であって仕事としている私も、いつか引退する時が来るならば、住処は京急の沿線を選びたい。どの駅にも必ず一軒・二軒と味わい深い酒場がありますが、上大岡は特別、いいお店が多い街です。

駅の南北、ともに住宅街と繁華街が入り混じった空間に風情ある赤ちょうちんが点在しています。京急は野毛の最寄り駅となる「日の出町」が定番かもしれませんが、快特に乗って一駅の上大岡も飲み歩きが好きならばぜひ足を伸ばして欲しいエリアです。

何軒か素敵な飲み屋を紹介していますが、定番といえばここ「安兵衛」を語らない訳にはいかないでしょう。上大岡をホームタウンとされている人からしたら「安兵衛」も紹介していないようなSyupoはダメだなんて言われかねない、それくらいの”愛され”酒場です。

 

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音楽グループのゆずが結成前から通っていたことでも知られていますが、お店の立ち位置はまさにそんな感じ。リーズナブルで誰でも、いつでも、毎日でも飲みにいける当たり前の酒場です。エッジの効いた酒場も好きですが、やはり毎日飲めるような店に最後はたどり着きます。

カウンター中心の比較的大箱で、看板料理の炉端焼きを中心に、鮮度のよい海鮮料理が豊富に揃います。水槽に泳ぐ神奈川県産の鯵は、そのままお刺身やなめろうで楽しめます。

 

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京急沿線というば、キリンビールで間違いない。今年90周年を迎えた生麦のキリンビール横浜工場の影響も大きいと思いますが、ハマっ子は心の片隅で「ビールは各社あるけれど深い理由がなくともキリンが好き。」という人も多いように思えます。

ということで、今宵も生麦で製造されている一番搾りで乾杯です。

 

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毎日変わるホワイトボードのおすすめメニューは季節を反映した料理がずらり。刺身が580円から、中トロのまぐろだって750円とお財布に優しい価格帯です。

 

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日本酒にもこだわりがあり、定番の普通酒のほかにも個性派の飲んでみたくなる銘柄が随時入れ替わっていきます。

 

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日本酒もいいけれど、ビールは何杯でも進む美味しさ。ご覧の通り、実に質のいい生を提供しています。

 

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まぐろの刺身を目当てに飲みに来る常連さんも多いという安兵衛。これで650円というのだから驚きます。身がぎゅっと締まっている歯ごたえを感じるまぐろ刺身は、舌の奥で心地よく旨味を広げます。

 

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鯵が目の前の水槽で元気よく泳いでいる。となれば、一つ食べていかないと上大岡からの帰りで悔やんでしまいそう。

 

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注文を受けてから手際よくリズミカルに仕上げていくなめろうは、鯵の鮮度もよさと控えめの味噌から、ぷりっとした食感とさわやかな印象です。

 

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ろばた焼きのお店なので、できれば一人・二人できてカウンターに座って飲んでみて欲しいです。目の前に並ぶ美味しそうな食材から好きなものを選んで焼いてもらいましょう。「シズル感」とか「ライブ感」というワードを使わずとも素直に「あぁ、いいなぁ」って思うはず。

 

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炉ばたの醍醐味は、なんといっても調理前の食材から選べるということ。「この鮎を塩焼きでやってください。」なんて言いながらちょいと飲む日本酒や焼酎は間違いなく癒やしです。

 

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酎ハイ類も一通り揃っていて、結構濃い目で提供してくれます。特別、派手な飲み物もないけれど、だからこそ落ち着きますし、ほっとします。街の長く続く酒場は、このくらいの「ちょうどよさ」が大事なんじゃないかな。

餃子や焼鳥、冬には鍋も用意されている結構なんでもあるお店ですが、何食べても酒場っていいなと感じる料理揃いなのは、私が保証します。

さぁ、京急に乗って上大岡に飲みに行きませんか。

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ 取材協力/キリンビールマーケティング株式会社)

 

ろばた焼安兵衛
045-844-1258
神奈川県横浜市港南区上大岡西1-4-16
17:00~25:00(無休/年末年始・お盆を除く)
予算2,200円



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