長崎「思案橋ラーメン」 名物バクダンちゃんぽんにはラガービールが合う

長崎「思案橋ラーメン」 名物バクダンちゃんぽんにはラガービールが合う

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思案橋電停から徒歩2分。長崎在住でなくともその名は聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか。地元出身の有名ミュージシャンもファンだと語るちゃんぽんの人気店「思案橋ラーメン」をご紹介します。

長崎で飲んだ〆にはここで間違いない、そう語る地元の人も多い。地元の観光バスツアーでバスガイドさんがネタにすることも多いだけに、おもいっきり観光地化しているような印象がありましたが、そんなことはございません。身近にこんなお店があって日頃から通えたらいいなと思えるような街の中華屋さんです。

朱色のカウンターに丸いすがキレイに並ぶカウンター中心の配置で、中央にはでーんと年中おでん鍋が鎮座しています。店名の通り、「ラーメン」店ではありますが、人気はちゃんぽんで、そして店のアイドルはおでん鍋なのです。いろいろな要素が交差しているように思えますが、それが絶妙なバランスで店の雰囲気をつくっていて、これでこそ思案橋ラーメンという心地よさがあります。

 

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お昼から通し営業でなんと深夜28時(朝4時)までやっています。ロングラン営業ながら、お昼どきはもちろん、午後は昼酒愛好家がおでんで一杯楽しみ、夜の食事時間を過ぎた後は〆の1本の瓶ビールと1杯のちゃんぽんを求めて、常に人が途切れることはありません。

 

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お酒は日本酒、焼酎、そしてビールの3種類だけ。それで十分。だって、このカウンターにキリンラガーの瓶がとっても似合うじゃないですか。ビールのあとは、ちびちびと焼酎でニラトジ(400円)や牛すじおでん(200円)で飲んでいれば長崎の梯子酒としてばっちりな流れではないでしょうか。

それでは、長崎にルーツがあるキリンラガーで乾杯です。

 

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ラーメン(550円)、ちゃんぽん(800円)、皿うどん(850円)、焼めし(650円)など、典型的な長崎の中華屋の顔ぶれ。長崎出身の俳優やミュージシャンが通うお店ではあるものの、実に庶民的で落ち着く内容です。

 

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〆の立ち寄りのつもりが、この鍋を目にしてしまうとじっくり腰を据えて飲み直したくなるに違いありません。いか天や棒天など、海の町・長崎らしい練りもののおでん種が多く、こんなところにも旅先の食の出会いが隠れているのが嬉しい。

 

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思案橋ラーメンのちゃんぽんはスープが個性的です。天下一品のような濃い目でどろりとした粘度を感じるスープは、長崎ちゃんぽんの平均的なそれよりもはるかに個性的。好みがわかれるところだと思いますが、飲兵衛はこの味のほうがよいのかもしれません。なにせ、スープだけでキリンラガーの中瓶はあっという間に飲み干せてしまうほどの”液体おつまみ”だから。

バクダンちゃんぽんとは、そんなちゃぽんの上にさらにおろしニンニクとラードを絡めたまさに「ばくだん」がのったもので、ただでさえインパクトあるスープに、さらなるパンチが加わるのです。翌日のことを考えたら挑戦するのは躊躇するかもしれませんが、タブレットを準備して、酔った勢いでもりもり食べたい。余韻にすかさずビール。これぞ長崎の〆。

 

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「野菜」「肉」「海鮮」の味がぎゅーっとつまった思案橋ラーメンに大満足。創業40年をこえる地元の定番しめご飯でした。長崎の飲み歩きでは外すことの出来ない一軒、皆さんも界隈で飲む際にはぜひお試しを。

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ 取材協力/キリンビールマーケティング株式会社)

 

思案橋ラーメン
0958-23-1344
長崎県長崎市浜町6-17
11:30~翌4:00(月1回程度不定休)
予算1,300円