思案橋「はくしか本店」 コの字カウンターが渋い!長崎アゴ出汁おでんとラガー


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長崎は日本で一番海岸線が長い県です。面積が一番の北海道よりもさらに長い。島が多く、複雑に入り組む湾もあり、まさに天然の港といえます。そんなこともあり、長崎は養殖から天然まであらゆる海の幸に恵まれていますが、それはお刺身や焼き魚だけでなく、様々な料理にも現れています。その代表的なものがおでん。長崎の郷土料理のおでんは一般的なものと違い、出汁には「アゴ」、つまりトビウオが使われています。干したアゴから取れる出汁は黄金色で、昔から縁起のいいものとして知られています。諸説ありますが、顎がはずれるほど美味しいから「あご」だなんて話もあります。

長崎のおつゆでは一般的なアゴを出汁にして、さらにご当地の海産物をふんだんに使ったおでんが食べられる酒場が「はくしか」です。

 

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1952年創業の老舗で、長崎にもう一軒、さらに福岡・中洲にもお店がある地元を代表するお店です。白い提灯に細工の美しい引き戸が渋くかっこいい。外観からは敷居の高さが感じられますが、価格はお手頃でたまにおでんが食べたいと感じたときに、お財布を心配することなく立ち寄れるような庶民的なお店です。

 

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店先のやわらかい文字が、一人で飲みに行く人に暖簾をくぐる勇気をあたえてくれます。

 

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おでん鍋を囲むコの字のカウンターが間違いなく特等席。数人できた場合はテーブル席があるほか、4畳半くらいの座敷も一つあります。

 

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おでんだけでなく、お刺身や気の利いた小鉢も揃っています。やはり出汁があごを使っていたり、ご当地の食材・文化を色濃く反映したものが多く、旅先の夕飯として長崎らしさを存分に楽しませてくれます。

 

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おでんは130円から、長崎名物の「ハトシ」と呼ばれる海老のすり身をパンで挟んであげたものなど揚げものも500円ほどと、土地の味を楽しませてくれる店ながら、やはり大衆的なのが嬉しい。

 

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さらに日替わりの料理があり、いまの季節ならきびなごをぜひ食べておきたい。

 

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お昼時の営業では五島うどんが看板料理です。五島のうどんも、やはり出汁はアゴを使うので有名です。夜にも〆の食事として五島うどん(450円)が用意されています。お腹に余裕があれば、せっかくの長崎なのだから食べたいところ。

 

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それではいただきましょう。やはり長崎はキリンが強い。ここではキリンラガーの中瓶で乾杯です。

お通しはケチャップ味のマカロニと、老舗おでん店ながらも日常的な酒場として気のはらない内容になっています。常連さんのおすすめははくしか特製かき揚げ。おでんのタネとしては大変珍しい。根菜をメインにしたもので、油はほとんど滲んでおらず、すっきりとした仕上がり。

 

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おでんタネはやはり海産物から選びたい。はんぺん、つみれ、自家製あご天などもありますが、気になったのは「わかめ」のおでん。昆布は全国的なおでんの具ですが、生のわかめをおでんに入れるというのはあまり聞いたことがありません。若いわかめながら厚くつるつるとした食感、噛む前から鼻へと抜けていく磯の香り、もうたまりません。そして一緒に盛ってもらった串打ちされている「さざえ」も海の県ならではの味です。

 

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生ビールは一番搾りプレミアム。ラガーの苦味のあとに飲むマイルドな味わい、お刺身と相性が良さそう。

 

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ベテランの店主の程よい距離感がアットホームながらも若干の緊張感がある空間。まさに老舗ならではの空気が漂っています。

長崎の夜を楽しむのに、これほど素晴らしいカウンターは滅多にないでしょう。こんな酒場で夜のひとときを過ごせたら、また何度も長崎へ飲みに行きたくなるに決まっています。

暖色の明かりにぼんやりと照らされながら、おいしいおでんに美味しいお酒。楽しい時間が続きます。ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ 取材協力/キリンビールマーケティング株式会社 九州旅客鉄道株式会社)

 

はくしか 本店
095-824-3965
長崎県長崎市浜町11-3
17:00~24:00(日祝定休)
予算3,000円

 長崎デスティネーションーキャンペーン 2016

krl



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