新橋「銀座ライオン新橋店」 2年ぶりの乾杯、60年続く老舗ビヤホール復活です

新橋「銀座ライオン新橋店」 2年ぶりの乾杯、60年続く老舗ビヤホール復活です

2016年7月27日

DSC02422

あー、ビールが飲みたい。この季節、夕方になると美味しいビールをぐぅーっと飲みたくなりますね。となれば、やっぱりビヤホールでしょう。東京はとくにビヤホールが豊富で、飲もうと思えば結構身近な場所にあるものです。この夏はビヤホールの新店舗や復活が相次いでいます。7月の注目といえば、新橋ライオンの復活ではないでしょうか。

新橋駅の北口で1957年から営業を続けていたライオンが、建物の老朽化で閉店となったのが2014年。レンガ調の風格ある建物でしたし、前の東京オリンピックの時期からある由緒あるビヤホールでしたので、愛着を持たれている方も多いはず。私もその一人で、社会人一年生ながら稼いだ収入でたまの贅沢にと飲みに行っていたものです。

そんな新橋ライオンが同じ場所に復活。しかも、なんと朝からやっているハイチェアーのビアバー新業態まで。これはぜひ飲みに行かなくてはと、2年ぶりのこの場所で乾杯するべく向かいました。

 

DSC02419

一階は「PUB LION」としてカジュアルなセルフサービスの立ち飲み業態で朝から営業。二階はビヤホールとして、伝統のスタイルを守ります。星空をイメージしたという電球型照明がおしゃれ。壁にレンガが一部使用されているなど、昔の雰囲気をいいあんばいで残しています。三階は団体利用を想定したスターホールとなっています。ライオンのスターホールで貸切イベントとか、やってみたいな。

 

DSC02417

昔ながらのビールサーバー。タップの形状が独特で、ライオンの伝統の一度注ぎがここでも受け継がれています。銀座7丁目ライオンのタワーとも違いますが、これはこれでいいものです。ぐーっと注いでいるにも関わらず、ちゃんと2:8の比率です。雫のついたタワーが美しい。

 

DSC02386

2年ぶりの復活、めでたいな!やっぱり新橋にはライオンがなくちゃ。この場所で再び大ジョッキが飲める喜び。一杯目は最高に美味しい黒ラベルで乾杯。ライオンの泡はふわふわなので、鼻先にちょっとつけちゃうくらいでググーっと吸い込みたい。

 

DSC02404

つづいて、中ジョッキで乾杯です。もちろんサッポロ黒ラベルで。え、大ジョッキはどうしたって?決まっているじゃない。飲み干しちゃうんです。大手ビールはどれも本当に突き詰めた美味しさですが、やはり注ぎ方や演出でもっともっとおいしくなりますよね。黒ラベルの生を飲むならば、ライオンがおいしくなくて、どこが美味しいと言えましょう。

ライオンのジョッキも時代時代で変わっていて、最新のこれは星マークが赤いですが、前モデルは黄色でしたね。この縦の絞りが入ったジョッキが好きで…ってマニアック過ぎて、ライオンやサッポロの社員や、コアなファンしかわからない会話になってしまう(笑)

 

DSC02402

おつまみが届いていますが、気にせず、次はグラスビール。ビールはもちろん黒ラベル。一気に2Lくらい飲んでいるかもしれませんが、美味しいのであっという間です。ところで、ライオンのこの口金のタンブラーって女性的で上品で、それでいてちゃんとサッポロビール感があって素敵だと思いません?

このタンブラーが好きすぎて、自宅にも同じものがあります。(おみやげで売っています。正規ルートで購入しています。)

 

DSC02387

黒ラベル合わせるおつまみ、ライオンのおすすめは何ですか?と聞かれることがありますが、ポテトサラダ(600円)はイチオシです。スモーキーなしっかり味のついたウィンナーとブラックペッパーの風味が秀逸。クラッカーにつけて食べるのがお店の提案ですが、私はこれをちびちびと箸でつまみながらビールをくぅーっと飲むのが好き。

 

DSC02393

ライオンの唐揚げ(1,180円)は基本でしょう。サクサクとした食感とジューシーでめちゃくちゃ熱い肉汁。明治32年から続くライオンビヤホールで昔々に開発された、複雑な香辛料のタレ味が絶妙。黒ラベルやヱビスと合わせて食べることに特化して開発されているものなので、サッポロビール飲みの人は絶対食べておくべき。

 

DSC02390

季節メニューも多く、鉄板系の肉料理(1,200円~)はどれも特別ビールとよく合います。

 

DSC02396

ビヤホールの煮込み(920円)は実は初めて食べたもの。デミグラスソースで煮こまれた牛すじで、ほろほろとしていて濃厚。コクのある味で箸が止まりません。銀座7丁目ライオンのシェフが開発したそうですが、なるほど、本家の流れは新しくなった新橋店にもつながっているようで嬉しくなります。

 

DSC02409

その間にも、黒ラベルのリピートからヱビスへ。

 

DSC02412

生ビールの回転が早い、だから鮮度が抜群に良い。となれば、ライオンで白穂乃香を飲むのは当然の流れ。酵母がいきている上面発酵酵母の華やかな味が楽しめるラグジュアリービール。

 

DSC02423

一階ではスタンディングバースタイル(ハイチェアーがあります)なので、さくっと一杯600円のライオン注ぎの黒ラベルを飲んでから、新橋の街へ繰り出すというゼロ次会利用にも最適です。

ライオンのビールはやっぱり美味しい。サッポロビール好きはもちろん、ビールはどの銘柄も美味しいけれど、夏はどこで美味しい生が飲めるの?という方まで、美味しいビールをちゃんと飲みたいという人には絶対にオススメのお店です。

この日は取材で飲みに来ていますが、その後、3回ほどプライベートでも使っています。オープンしてからまだ間もないのに(笑)

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ 取材協力/サッポロビール株式会社)

 

ビヤホール 銀座ライオン 新橋店
03-3591-5511
東京都港区新橋1-15-5 ペルサ 2・3F
11:30~23:00(無休) 一階は7:30~23:30
予算3,500円