花園町「モトナカ本店」 70年酒屋で朝から浪花正宗でせんべろしよう


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大阪・花園町駅から長い長い鶴見橋商店街を進むこと1キロ弱。このあたりは近くに鉄道の駅がないのに商店街はとても栄えています。大阪って、東京や他の主要都市と違って、こういう独特な商店街が多く残っているのが興味深い。

今回目指した酒場は「浪花正宗」の文字がびしっとかかる酒屋「モトナカ酒舗」です。看板は昔ながらの木彫のもので、酒屋巡りを趣味とする筆者としては、震えるほどのかっこよさを感じます。白鶴、大関、そして大阪の地酒、浪花正宗。

もともと70年近く営業していた酒屋が、業務用配達の機能を残しつつ、立ち飲みをメインとするお店としてここに移転したのが2014年2月とのこと。家族経営の暖かな「いらっしゃい」の声で迎えてくれる素敵な角打ちです。

 

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業務用とはいえ、いまも機能している酒屋なので、扱うお酒の種類も豊富。しかも、朝9時半からオープンしているというのだから素晴らしい。大阪・酒場巡りの一軒目としてやってきましたが、まだアーケードのシャッターが開く音が聞こえる中飲むというのは背徳感。これもまたいい酒の肴。

 

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分厚い立派なカウンターの上には今日のお摘みが並びます。好きなものを選んで食べる。わかりやすい仕組みです。アジの開きにさば味噌、あぁ、豚足まである。

 

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ビールは生がアサヒスーパードライ。酒屋で生ビールは珍しいのでぜひ一杯…と思いましたが、朝は苦味の一杯で目を覚ましたいのでキリンラガーの大瓶(だいびん・460円)で。

このコップでどうぞとでてきたビアタン。カッコイイ!ゴードーの目安つきタンブラーもそうですが、この大阪府小売酒販組合連合会のタンブラーはたまらない。お漬物をもらって、では乾杯。

 

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手作りのおつまみも多く、カウンターに立つ女将さんの人柄もあって、とてもアットホームな気分に浸れます。

 

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浪花正宗は美味しいお酒だよ、という話で盛り上がります。阪南市で1700年代から続く老舗です。特約店であるモトナカ本店では、普段はまずみかける機会のないタイプのお酒も多く揃えていて、まるで浪花正宗の試飲会場のよう。純米原酒(410円)はロックでも美味しいという20度近いしっかりとしたお酒。ぎゅっと濃く、きりっと酔いを感じます。朝から飛ばしていきましょう(笑)

 

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おつまみは200円台がほとんどで、まぐろのお造りも210円と良心的です。わさび、お醤油をつけてちょっとつままむ、そこに日本酒をくいっと。塩辛をささっと舐めるように口に運び、また日本酒をくいっと。

 

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そういえば、樽詰めの酎ハイも置いているとのことでしたので、それをひとつ(310円)。サーバーから注ぎたてでガス圧たっぷりの樽ハイに、レモンコンクを数滴たらしたもの。きりっとしていて美味しい。日本酒の間のチェイサーに。

 

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くいくいと飲んでいくならば、清酒浪花正宗。200mlで310円なのですが、このビアタンに注いでだしてくれるのが嬉しい。へんにオシャレにせず、店の雰囲気は明るくなっていても、角打ちの飲み方といえばやっぱりこれでしょう。

200円のおつまみに、清酒を飲んで500円。さらに色々飲み進めていってもほどよい値段で楽しめる。カフェ感覚で角打ちを使うっていうのもアリではないでしょうか。

楽しい商店街なので、散歩ついでに目的地としてモトナカ本店を目指してみてはいかがでしょうか。常連のご近所さんや、老舗酒屋のいい雰囲気の店員さんの醸し出す優しいムードを楽しみましょう。

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

 

モトナカ 本店
06-6561-0123
大阪府大阪市西成区鶴見橋3-5-29
9:30~19:30(月定休)
予算1,200円



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