函館「函館山」 ここで食べれば間違いない!ごっこに津軽朝一番


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今宵は函館の酒場をめぐり中。最近は立ち飲みやもつ焼き店なども増えていますが、やはり港町・津軽海峡の幸を味わいたいというもの。変化球の酒場はこの後に行くとして、一軒目は間違いのない海鮮酒場を目指しましょう。

函館駅前の飲み屋街は大門祇園通りや浅草通りのあたり。近くにホテルも多いのでふらりと飲みに行きやすい場所です。そんな浅草通りに面した街で評判の酒場がここ「函館山」です。店内には生け簀があり店構えも派手ですが、観光客向けではなく地元の人に支持されているようなお店で、30余年の歴史を持っています。

名物は活イカの刺身や函館市場に集まる海鮮をつかった郷土料理。さぁ、土地の味を満喫しましょう。

 

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「いらっしゃい!お一人?こちらへどうぞ」と元気に迎えてくれるベテランのお姉さん。初めての酒場は緊張しますが、ハツラツとした声で迎えてくれると一瞬でほっとしますよね。すいすいと泳ぐイカがみえる生け簀前のカウンターが特等席。それでは、なにはともあれビールからはじめましょうか。

品書きをみずに生ビールを頼んでも、でてくるのは北海道限定のサッポロクラシックというのがまた素晴らしい。それでは乾杯!

米・コーン・スターチなどを使用していない麦芽とホップだけでつくるクラシックは、わかりやすく言えば同社のヱビスに近いのですが、よりすっきりとしていてカラリとした気候で広々大地の北海道にピッタリの味わいです。

 

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やっぱりクラシックの生は最高ですね!ほかにも、定番の黒ラベルや日本最古のブランド、北海道開拓使の赤い星マークがかがやく赤星も置いています。津軽海峡を越えてきたということがメニューからも感じられて楽しい。

北海道の大衆酒場の飲酒といえば、ビールから始まってチューハイなどの甲類、そしてウィスキーへとシフトする人が多い。

 

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日本酒は気候柄、はたまた飲酒文化の違いからか、面積あたりの蔵は本州と比較してだいぶ少ない。旭川の国士無双や大手系の千歳鶴などが一般的ですが、函館で飲むのならばおとなりの木古内町産米「ほのか224」と「ほしのゆめ」で作る「みそぎの舞」も外せない。

 

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さて、何からはじめましょうか。お通しは日替わりですが、この日はイカのさつま揚げ風をつかった煮物が登場。のっけからインパクト大。定番のお刺身のなかに当たり前の顔して並ぶ活ほっきに驚きます。流石だなぁ。

 

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函館にきたら「ゴッコ」は外せません。海流の激しい海の底に生息するホテイウオのことで、ぶつ切りにし鍋にしたり、卵巣の醤油漬けもお酒の友としてぴったり。旬は冬なのですが、「函館山」では年中料理として置いています。函館では、毎年2月に「恵山ごっこまつり」というイベントが開催されるほど、ご当地の魚として愛されています。

 

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日替わりメニューには、やはり飲兵衛の心を鷲掴みする名前がこれでもかと揃います。噴火湾のぼたん海老やかわはぎ刺も安い。どれにしようかと悩んでいたら、隣の人生の先輩方が、お酒をちびちび飲みながらウニを摘みだしました。これは真似するしかない、とにかくプリっとしていて美味しそうなので、私も先輩にならおう!

 

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みてください、このプリプリな姿を。生け簀にごろごろとウニが入っているので、これは間違いありません。濃厚で香り高く海の旨味をぎゅっと凝縮したような味にもううっとり。

 

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サッポロクラシックを二杯飲んだあと、うにには日本酒を合わせていかないともったいない!増毛の國稀(750円)をお願いします。目の前で受け皿まで溢れんばかりに注がれるお酒を、水飲み鳥のようにきゅっと飲めば、あぁ、旅先の酒場っていいなと素直に感じる瞬間。

うにの余韻に國稀をすーっと。東北のお酒よりも甘く感じる北海道の日本酒は、うにやヤリイカのような丸い味の魚介とぴったり。

 

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名物料理の朝一番(580円)は、函館山の常連さんが高頻度で頼んでいる定番のおつまみ。イカやししゃもっこ、もずくやなめこ、そに納豆をまぜて卵黄をのせた一般的にはばくだんという食べ物。

 

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ぐーっと混ぜてとろとろにしていただきます。ねばねば系が大好きな方、いかがですか?漁師料理の朝一番、食べてみたくなるでしょう。鮮度抜群のイカが、しっかりと食感で主張していて、何杯でもお酒が飲めてしまいます。

 

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朝一番でお酒を飲み過ぎたというタイミングで、先ほどの「ごっこ」を使ったごっこ汁がやってきました。500円でたっぷりでてくるので、これも一品でたくさん飲めてしまう素敵なおつまみ。

 

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あんこうのような食感で骨もぷにっとしていてしゃぶりつくような食べたい。ぶつ切りにしていて、卵も白子もごった煮になっているのですが、これがいかにも旅先料理という感じがしていい。海底にいる不思議なかたちをした魚ですが、見た目のインパクトとは違いたんぱくでクセのない味。こんぶ出汁がよくあいます。

地元のお父さんたちが宴会をしていたり、いい感じの年配の夫婦がひょいと日常使いの外飲みを楽しんでいたりと、とても雰囲気のいい酒場。お店の方もへんにお客さんにこびたりせず、まさにちょうどいい心地よさの酒場です。素敵な函館のひとときを楽しめました。

ごちそうさま。

 

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(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

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「ひと旅 ふた旅、めぐる旅。青森⇔函館」

活魚ろばた 函館山
0138-22-7747
北海道函館市松風町10-15
17:00~01:00(月定休)
予算2,500円



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