錦糸町「讃岐うどん あ季」 週に一日だけ開催される幻の極楽酒場


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錦糸町に讃岐うどんが美味しいと評判の「あ季」というお昼のみ営業するお店があります。

という話だと、そもそも私、塩見なゆが行くタイプのお店ではないし、そもそも「Syupo」に掲載する必要もない。「あぁ、なゆさんもお昼ごはん食べるんだ」と思われるくらいで、酒場情報としては成り立たないです。

ではなぜ紹介するのかといいますと、なんとこちら、週に一度だけ居酒屋として夜営業をするのです。早く閉店するお店、営業日が少ない酒場を紹介してきたことはありますが、居酒屋としてみたら週に1日だけのお店というのは極めて異例です。

そんな一日しかやらないお店なのに、料理は仕事が丁寧で実に美味、接客はきっちりとされつつも柔軟で癒される、明るく清潔でお酒の種類も飲兵衛をきっと満足させられるものが揃っているとくるのだから、毎週1日だけの営業日は大人気!まさに予約が取れない酒場といえるのです。

今回はプレミア酒場、幻のあ季を紹介いたします。

 

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大きく白い暖簾が夜かかるのは金曜日だけ。くぐって駐車スペースの脇を奥へと進んでいくと入り口があります。これだけでもハードルは高い!ガラガラと引き戸をあけると、そこは明るく清潔なカウンター中心のお店が。うどん屋と言われればまさにその通りで、厨房には茹で釜もあります。

いつもはうどんのお店だけれども、今日は酒場メニューが充実しています。乾杯はボトルのスパークリングでいきましょうか。何度もいいますが、普段はうどん屋さん。

ボトルワインも数種類置いていて、価格は1,400円から2,000円と大変リーズナブル。普段使いの銘柄ですが、あまり価格をのせていなくて良心的です。

それでは乾杯!

Andre Gallois Brut Vin Mousseux(アンドレガロワ ブリュット)、ヴァンムスーで1,400円。もう驚き価格。

 

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うどん屋ですから出汁はいつもとっているわけで、こだわりの出汁を使った和食が多い。人気のだし巻き卵(450円)は私もイチオシ。正面の厨房で次々つくられていく様子を眺めながら飲めるのですが、一皿ごとにものすごい丁寧で心をこめて作っているのがわかるんです。こんなにかんばっていたら、確かに毎晩やっていられないかと。

 

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スパークリングワインはあっという間でしたので、続いてビールへ。こちらはお昼の営業がメインなので生ビールディスペンサーは設置されていませんが、中瓶はなんと一本380円と驚き価格。え、この雰囲気でこの料理なのに、ビールはこんなに安くて大丈夫なの?もっと値段をのせても絶対いいんですよ!という言葉が喉まで出かかりましたが、いやいや、嬉しいサービスなので素直に楽しませていただきます。

まずはキリン一番搾りから。苦味軽めですっきりしていますが余韻はふくよかで心地よさが残る味わい。一番搾りは醤油系の味付けとよく合うと思います。だし巻き卵のような繊細な味のものにはバランスのよい一番搾りがいい。

 

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続いてサッポロ黒ラベルへ。夜の営業が週に一度だけなのに、ちゃんとビールを2社揃えているんです。すごいでしょう?ほら、私みたいに色々飲みたい人もいますしね!

東京の東側ということもあってか、この黒ラベルは千葉工場でつくられていました。何杯飲んても、毎日飲んでも飲み飽きない日々の暮らし星がいい。一番搾りが醤油なら、黒ラベルは揚げ物や動物性たんぱく質との相性がよいと思います。例えば唐揚げとかマヨネーズで味付けしたものなど。

 

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ポテトサラダに黒ラベル。もう教科書の「酒場入門」の最初のほうに書いてありそうな黄金コンビ。あ季さんの手作りポテトサラダは、なんと注文を受けてからジャガイモを温め皮をむき、人参や玉葱、きゅうりなどを入れて目の前で和えて提供します。なんという手間のかけよう。これで380円というのだから、平日毎日通いたくなるレベル。

 

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もう一品サラダを。コールスローももちろん手作り。大きなタッパーに山程つくられていてます。300円でなんとおかわり自由!女将のアキさん、どこまで良心的なのかしら。もっと商売したほうがいいって。

 

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次は国産鶏ももから揚げ(580円)。下ごしらえした鶏をささっとフライヤーに入れ低温でじっくりと火を通す。肉汁がぎゅっと閉じ込められ噛むとまるで小籠包のように肉汁が口の中いっぱい広がります。ヤケド注意ではふはふと食べて、間髪入れずにビールをぐいっと。間違いのない組み合わせ。

 

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さて、ポテサラと唐揚げでビールを進めていくという酒場の基礎を済ませたので、次は日本酒とおでんへ階段を上りましょう。日本酒は何がありますか?と聞いたら、冷蔵庫から出てくる出てくるプレミア銘柄がずらりと。まだありますよ、と言われましたが、抜栓前のものはもったいないので、置いておき、ここから私は鍋島の特別純米をチョイス。

 

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650円で鍋島を飲めるとは、いい時代になったなー。じゃなくて、あ季さんがすごすぎるのです。特別純米の力強い骨太の味と鍋島らしい桜を思わせる華やかな風味。余韻も心地いい。

 

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おでんは80円から。ちくわぶ、じゃがいも、だいこん。じっくり煮こまれていて、味が中までしっかり染み込んでいます。ちくわぶへの出汁の浸透具合は秀逸で、練り物好きの私ですがひさしぶりにいいものに出会えたと感じます。

 

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普段うどんの変わり系メニューとして提供されているものもおつまみに加わっているので、それを試すのも面白い。鶏団子のクリーム煮で、お昼はこれにうどんが入っています。クリーム煮の”抜き”となるのですが、味のしっかりしたフルーティーな日本酒との相性もいい。

 

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日本酒を何杯か頂いた後、せっかく酎ハイも種類がいろいろあるのですから飲んでみようと注文。ゆず、ライチ、抹茶、色々ありますが定番のレモンで。ポッカの酸っぱいコンクがきしっと効いているのでわかりづらいですが、さすが下町、たっぷり焼酎入れています。

 

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トリを取るのはこちら、なんとステーキです!え、ええー?うどん屋が週に一度だけ居酒屋やっていて、ヴァンムスーがボトル1,400円でビールの中瓶も酒屋みたいな価格というだけでも驚きいっぱいなのに、ステーキまであるの?しかも価格が1,500円と来るから更に驚く。

正式に取材させていただいてるのですが、これ、紹介して大丈夫なのかと心配になるほど。しかも注文してでてきたものは、本格的でて鉄板の上でじゅーじゅーと音を発てている肉厚で立派なサーロイン。注文を受けてから塊から切り出すという様子をお客さんの目の前でやっちゃうのですから、これだけでそこらのステーキ屋クオリティ。

味はもちろんばっちり。まさかミディアムレアのサーロインステーキを肴に酎ハイを飲むとは思いもせず、不思議な笑いが止まりません。

 

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酎ハイ、おかわりで!

 

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最後にしめのうどんを。すっかり長居してしまい、そろそろ釜の日を落とすということで慌てて頼みました。他のお客さんと分けあって食べていたとはいえ、今日は食べ過ぎ…最後にしめのうどんなんて食べられないと思っていたのですが、ここまでの料理がどれも大正解だったので、好奇心が勝って頼んでみることに。釜玉でバター入り。おお!

ということでいかがでしょうか。金曜日だけ開くお店、あ季。今週は厳しくともぜひとも挑戦してみてほしいお店です。美人のアキさんのまごころこもった手作り料理と、まるで酒屋値段そのままのような良心的すぎる価格のお酒を合わせて、最高の金曜日を楽しまれてみてはいかがでしょうか。

ごちそうさま。

 

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(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

讃岐うどん あ季
090-7946-2814
東京都墨田区錦糸1-10-17 小池ビル 1F
17:30~22:00頃(金曜のみ営業・金曜が祝日の場合は木曜営業に・予約推奨)
予算2,800円



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