渋谷「山家」 道玄坂の住処なり。空間を味わうとはまさにこのこと


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先日、渋谷区のコミュニティラジオ「渋谷のラジオ」に出演させていただく機会がありました。トークの内容は言うまでもなく酒場なのですが、そのときに話題に取り上げたお店「山家」に、出演のあと、まさにスタジオからその足で飲みに行ってきました。

渋谷を代表する酒場「山家」。黄色い看板の老舗飲み屋といえば、酒場ファンでなくともわかる、マークシティー横の名物飲み屋です。狭いエリアに複数のお店があり、どのお店も厨房、レジこそ違えどほぼ同じような営業体型になっています。ドミナントモデル、といえばプロっぽいですが、いやいや、「いっぱいあるからどれかに入れる」というほうが飲兵衛らしい。

この「どれかに入れる」はまさにそのことで、なんと店ごとに営業時間が違い、全部合わせれば24時間どこかが開いているのが山家なのです。昼酒ラブな老後を楽しむおじさまが通う日中、仕事終わりに飲みに来るサラリーマン、今夜も残業お疲れ様なIT戦士、そして深夜はバンドマンや演劇関係、早朝は周囲の飲食店で働く人たちのたまり場として、渋谷の待ちにくてはならない存在です。

そんな話をラジオでしていたら、むしょうに山家で飲みたくなって。収録がおわったのは15時。まだこの時間やっている酒場は数えるほどしかない。明るい時間こそ山家にいかなくては。

 

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人それぞれ、好きな山家があるのが渋谷人ですが、私は昼酒は本店派。細いカウンターとテーブル席、留学生がバイトをして、マスターがもくもくと焼き鳥を焼いています。

料理は結構なんでもござれですがメインは焼き鳥。渋谷のこの辺りは焼き鳥屋が多いですが、一説によれば渋谷川周辺でうなぎ料理をだしていたお店が街の発展と渋谷川の都市河川化によってうなぎで商売ができなくなり、焼き鳥屋となっていったというものがあります。

などと、そういう知識は置いておいて、太陽光の入ってくる開け広げられた入り口、入り込む春の風。そしてキンキンに冷えたキリンラガーがとにかく美味。乾杯!

 

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明るい時間はキリンラガーの生樽がジョッキ一杯300円と大変オトク。ハッピーアワーバンザイ。さて、ここで「?」と思われた方はビール好きかな。そう、キリンラガーは、ラガービールですが生ビールがあるんです。かなり珍しく、渋谷で生樽ラガーを飲めるお店は数えるほど。

ガツンと苦くこくのあるラガーですが余韻は軽く喉ごしはさわやかな。キリンビールはいまはいろんな商品を発売していますが、その軸として脈々とつづくラガービールは、こういう老舗にほんとうによく似合います。

 

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おつまみには焼き鳥。かなりおおぶりで食べごたえ十分。えだまめや小鉢料理など料理の種類は多いけど、日中の常連さんはたいてい焼き鳥盛り合わせとビールという組み合わせではじめて、追加で一品くらい。5本で630円。かわ、すなぎも、つくね、ねぎま、レバー、何十年も変わらぬ顔ぶれです。

一人だとこの盛り合わせだけで十分お腹にたまります。ビール2杯にちょうどいい。読書するもよし、スマホでニューを見るもよし、たそがれの日差しをぼーっと眺めるもよし、渋谷の夕方の山家は天国です。

ごちそうさま。

 

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(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

山家 本店
03-3461-3010
東京都渋谷区道玄坂1-5-9 ザ・レンガビル 1F
11:00~23:30(無休)
予算2,000円



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