西院「布 折鶴会館店」 8人で満員。小さいけれど気遣い満点!

西院「布 折鶴会館店」 8人で満員。小さいけれど気遣い満点!

DSC05227

今宵は京都西院からレポートです。皆さん、京都の会館文化というものをご存知ですか?会館というのは、小さな飲食店がひとつ屋根の下に寄り添うように営業している京都・洛中独特の飲食店街のこと。東京の闇市から続く横丁文化と同様に、こういう場所で飲み歩くことは酒場好きの目標というか、憧れでもあります。

いくつかお店を紹介してきました折鶴会館から、今回は「布」を一緒に見ていきましょう。8店舗ある折鶴会館。鍵の字型の幅一メートルの通路の一番奥にある立ち飲み店です。以前、Syupoでご紹介しました西院の居酒屋「布」の支店で、店員さんは共通で行ったり来たりされているそうです。

居酒屋の方はお刺身やおばんざいなどの和食ですが、こちらはバル。8人入れるかどうかのとてもコンパクトなお店で、19時頃の賑わう時間はいつも満員。早い時間にいくか、満員だったら他の店舗で飲んで二軒目・三軒目で再チャレンジを。私は、4軒目の訪問です。

 

DSC05213

L字カウンターでマスターがひとり。ちょうど会話もできるし料理をしながらオーダーやドリンクもつくれる絶妙な大きさだと思います。マスターがとても気配り上手な方で、しかもお話もおもしろい。観光地・京都のステレオタイプなイメージとは真逆の人間味あふれた楽しさがここにあります。

まずは乾杯のドリンク。なんと珍しい、国産一升瓶ワイン。これをなみなみに注いでもらうのが「布」流。ふへへと思わず変な笑いがでてしまいましたが、これはいいなぁ。ものすごい大衆感。がぶ飲みです(笑)

では乾杯!

北極星という名前の通り、サッポロワインが作るもので、勝沼と岡山のワイナリーでつくるワインをブレンドしたものです。名前からすれば北海道ぽいけれど。

 

DSC05215

ドリンクの種類はワイン限らず、酎ハイから焼酎までなんでも揃います。バルだからサングリアを飲んで、なんていうことなく、飲みたいものをぐいっと。

 

DSC05218

料理は300円前後ととってもリーズナブル。チーズや生ハム、オムレツなど立ち飲みバルにふさわしい安心の顔ぶれです。

ポテサラブルーとはなんぞ?(笑) 聞いてみたらマッシュドポテトベースでブルーチーズをたっぷりかけたものだそう。なにそれ、ワインが進みそう!

 

DSC05220

チキン南蛮、唐揚げ、え、フォアグラステーキにうずらまで!?
フォアグラステーキなんて、また贅沢な。

 

DSC05221

酒場でときどき無性に食べたくなるナポリタン。ときには無意識のうちに注文していることだってあります。みてください、この飲兵衛好みの色合い、具もたっぷり。グルテンでもちもちしているのも嬉しい。まさにつまみナポリタン。

これで500円。いいなー、西院に住んでいたらナポリタン食べに通っちゃいそうです。

 

DSC05224

さすがに「なゆさん、ご飯食べに来たの?」となってしまいますし、こちらの一番人気、コンソメトマトをご紹介しましょう。皮むき甘トマトをコンソメで煮込んで冷やしたもの。これからの季節にぴったり。寒い時期でも飲んだら火照ってきますし、いつ食べても美味しいおつまみです。トマトを食べると健康になったかも、と日々の外食三昧の言い訳ができるからいいですよね(笑)

 

DSC05226

こちらにもありました、いま西院ではやり始めている黄色ハイボール。シークァーサーをいれた樽詰め酎ハイです。しっかりとした酸味があり、これを飲むと翌朝の胃もたれも心配無用!?かもしれません。

オーナーとの楽しいお話。京都の飲食店の情報をたっぷり教えてもらいました。酒場巡りは地道な聞き取り調査が大事ですね。

オシャレな雰囲気ではないのですが、居心地は抜群。立ち飲みしていることを忘れてしまうほど、ここは長居してしまう。女性お一人様もいらっしゃるし、年配の紳士の常連も多数。いろんな方が使っている地元の人気店です。京都観光の夜に、一晩こういうお店をめぐるのはいかがでしょう。

ごちそうさま。

 

スポンサーリンク

この記事はあなたのお役に立てましたか?

この記事が少しでもあなたのお役に立てましたら、
ブログランキングへ応援ボタンからの投票を1日一回いただけると嬉しいです。

にほんブログ村 酒ブログ 東京飲み歩きへ

(取材・文・撮影/塩見 なゆ 取材協力/サッポロビール株式会社)

布 折鶴会館店
075-314-5002
京都府右京区西院高山寺町15 折鶴会館
17:00~23:30(木定休)
予算1,800円