西院「樫尾酒店」イケメン店主の愉快なトークとこだわりの料理たち

京都西院のディープな飲み屋集合体「折鶴会館」、続いて紹介しますお店はハーフなイケメン店主のおもしろトークと立ち飲みらしからぬビストロメニューが出てくる不思議な立ち飲み「樫尾酒店」です。

才の隣りにあり、お客さんも両方のお店を行き来していて、わずか1秒で梯子できるほど隣接しています。この界隈はお店同士も仲が良いみたいですし、お客さんも折鶴仲間といった感じで皆さん顔見知りのようです。そんな一体感がある折鶴ワールドで、オシャレなビストロ料理を食べるならばここ。

L字カウンターで10人も入ればいっぱいになるお店。お客さん同士の譲り合いでスペースを作ってもらって感謝しながらドリンクを頼むこの瞬間がたまりません。ビールください、びんで！

建物の歴史にふさわしい赤い星マークのサッポロラガービールが登場。ちなみに生ビールはキリンハートランドです。トトトっとそそいで、それでは乾杯！

ドリンクメニューがこちら。かなり書きなぐった感じだけど、そのワサワサとした書き方がどんなドリンクなのか気になって頼みたくなります。立ち飲みで一番上にグラッパを書くお店は日本にはいくつあるのだろう。ここくらいなのでは。そして、今年ブームが来そうなバカルディもスペリオール（定番品）ではなく、まさかの151。75.5度の強いやつ。

バカハイってなんですか？ラムハイみたいなの？え、バカルディ151をソーダで割ったの？え、割っても何度なのかしら。気になる…けど飲兵衛でも勇気がいるカクテルです。

こちらのイケメン店主は料理へのこだわりというか、開拓心がすごくて、燻製料理も種類豊富。砂ずりの燻製も気になます。

こちらが今日のフードメニュー。毎回変わっていくみたいなので、これを食べたいと思ってきてもがらりと変わっているかもしれません。立ち飲みとは思えない和洋折衷の数々。テリーヌに3種類も置く立ち飲みとは。キッシュやポルケッタ（塩漬け豚に詰め物をしてハーブで味付けして焼いたもの・ベネチア料理）など、全体的にはビストロ・タベルナ的。だけど突然でてくるサバへしこ。この店はなんどでも通いたくなるメニューだらけ。

ハートランドを置くのもこだわり、赤星があるのもなんとなくではなさそう。酎ハイプレーンはここでは「まんま」なのね。ほろ酔いセットという表記にご注目ください。テキーラ3杯+チェイサービール1杯！？

聞くと、ビール1杯じゃほろ酔いにならない人もいるから、あらゆるタイプにほろ酔いと言わせるために考えたのだそう。普通の人はフラフラになるかも？フードがないほろ酔いセット、すごすぎる。

カウンターにはめこまれた大鍋は毎日違う煮物をつくっているといいます。あるときは煮込み、あるときは粕汁。今日は大根と手羽元煮。

これで380円はリーズナブル。チャージもないので、気軽にふらりと立ち寄ってつまんで酔って笑ってというラフな使い方ができるのは嬉しい。甘辛く煮こまれた手羽元とその旨味を吸った大根はビールとの相性が抜群に良い。飲み干してしまったら、次の飲み物に挑戦してみましょう。

いっちゃいました、バカルディ151で作ったバカハイ。カットレモンをぎゅっと搾って風味も爽やかに。これだけ色が付いているので、それはもう度数も大変なわけで。ということで、チェイサーには男梅サワーをいただきました。甘くて酸っぱい男梅サワー、こちらはゴクゴク飲めてほっとします。バカハイはゆっくり飲みましょう。店内には禁煙の文字とともに、野ゴリラお断りの文字。酔っぱらいはだめよーっていうのに、このドリンクは素晴らしい。