越後湯沢「ぽんしゅ館」 新潟の地酒を味わい尽くす駅ナカの名所

越後湯沢「ぽんしゅ館」 新潟の地酒を味わい尽くす駅ナカの名所

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新潟は伏見、灘に並ぶ日本酒の産地です。全国のコンビニなどで当たり前にみかける「ふなぐち菊水」や八海山、久保田、越の寒梅などの元祖高級酒、地元の人たち愛飲の鶴齢や麒麟山など名前をあげたらきりがありません。

そんな新潟の日本酒をワンコインであれこれ飲み比べられる名所がJR越後湯沢駅の駅ナカにあるのはご存知でしょうか。新幹線改札を抜けるとお土産物を揃えたショッピングエリアが大きく広がっていて、オンシーズンともなれば結構賑わう場所。その奥あるのがぽんしゅ館です。試飲できるスペースのほか、新潟の日本酒を幅広く取り扱う巨大な酒屋さんが入っていて、県内各地の銘柄がほぼ一通り購入できます。

ここの試飲スペースがすごいのでご紹介します。

 

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「利き酒酒乃室」という名のその名の通り利き酒を楽しむ場所で、日本酒のアミューズメント施設的な雰囲気になっています。117種類という膨大なバリエーションの日本酒をしっかりと維持していることが何より素晴らしい。

20歳未満お断り。持ち込み禁止というのがなんとも不思議。

 

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お父さん、大丈夫ですか?あ、人形でしたか。

 

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ずらりと並ぶラベルに見ているだけで酔っ払ってきそう。

 

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利用方法は簡単で、500円で5枚のコインを購入し、飲みたいお酒にそのコインを入れると渡された猪口に流れてくるという仕組み。500円で5種類飲めるので、好きな人は10・15種類と飲み比べる人もいそう。

 

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こちらがお酒を注ぐオリジナルのディスペンサー。その種類の多さは圧巻です。

 

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和らぎ水は飲み放題なので程よくお水を飲みながら酔っ払わないように飲みましょう。

 

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上越、中越、佐渡などエリア別になっているのでお目当ての銘柄がある人は探しやすい。どれにしようか決めかねる方や日本酒ファンの方はお店が予め用意した利き酒5点セットに挑戦してみるとおもしろいです。最後にカウンターで答え合わせができるのですが、さすがに100種類以上となるとプロでも厳しいのではないでしょうか。

 

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初めての人はスタッフのおすすめを飲んでみるのもよいかと。燗器がありますので、お燗で飲みたいお酒があればお試しあれ。

 

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私が何を飲むか…というと、立場柄あまりコレをとイチオシできないのですが、例えば東京・御徒町の味の笛でお馴染みの越の白鳥とかはいかがでしょう。猪口をセットしてコインを入れると注がれます。味の笛は普通酒ですが、こちらは本醸造。マイルドな味わいです。

 

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北雪も東京の飲食店では新潟料理屋さんでもないとあまりみかけないです。酸度・日本酒度が書いてあるので好みの味を並行飲みしてみてもいいかもしれません。

 

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村上の酒造にはちょっとした思い出があるのですが、そこから大洋盛をチョイス。ときどき新宿の伊勢丹でみかけますが、これも東京ではあまり出回っていないご当地銘柄のひとつ。バランスがよく刺身などの繊細な魚料理との相性は抜群です。

 

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お燗で飲む、飲みやすさ、新酒などでも紹介されているので、何度か通っている方はこの黒板メニューからその時の飲む銘柄を選ばれます。

 

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利き酒コーナーを楽しんだあとはおみやげ売り場を。さすが新潟、お酒がおみやげの主軸になっているというのは飲兵衛としては嬉しい限り。

 

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スキーシーズンだけでなく、連休や週末は賑わいます。

 

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同じフロアにはお寿司屋さんなど、地酒を楽しめる飲食店も多数あるので、新幹線の待ち時間だけでなく、ここを目的で来るのも楽しいです。

 

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新潟といえば、サッポロビールの新潟限定銘柄「風味爽快ニシテ」はぜひ飲んでおきたいもの。新潟出身の人がサッポロビールの初代醸造技師だったことから始まったビールで、黒ラベルとは違った旨味があり、新潟の食材とあわせて飲みたい味です。

 

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北陸新幹線開通まではここ越後湯沢駅から特急はくたかが上越新幹線と接続する方で東京から富山・金沢を結んでいましたが、いまは新幹線に譲り廃止されたため、ここを発着する在来線はローカルだけになってしまいました。

 

 

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それでも、六日町や浦佐、そしてほくほく線で十日町や直江津など新幹線が通らない新潟の各街をつなぐ玄関には変わりありません。よいお酒も多いですし、へぎそばなどの名物もいろいろ。ぜひお酒を楽しみに新潟の街を巡ってみてはいかがでしょう。

さぁ、旅を続けましょう。ごちそうさま。

 

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(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

ぽんしゅ館
025-784-3758
新潟県南魚沼郡湯沢町湯沢2427-3 JR越後湯沢駅構内ぽんしゅ館
9:00~18:00(1~3月は20時まで・不定休)
予算1,000円