中野「大将」 翠の暖簾に誘われて、老舗割烹で味わう上質なひととき


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大好きな路地、中野ふれあいロード。もうこのあたりに家を借りて住んでみたいほど好き。右も左も素晴らしい居酒屋やバルが立ち並び、何度歩いても胸が高揚します。今日はどこへ入ろう。もう考えているだけでも幸せいっぱいです。新旧様々なお店がありますが、上質な時間をゆったりと味わうならばこちらが好き、割烹の「大将」。

緑色の暖簾にぴかぴかな狸さん、店先も扉もとても綺麗にされていて、銘店のオーラがゆんゆんと漂います。

中野は大人向けの割烹がいくつかあり、どのお店もとても素晴らしい。こんなに名門割烹が多い街は他に少ないのではないでしょうか。大将はカウンターと小上がり、そして二階には宴会のできるお座敷もあって幅広い使い方ができます。地元のおじさま方御用達のお店ですが、カウンターでしっぽりと飲む夫婦や一人客の姿もあり、幅広い層に人気の一軒です。

 

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カウンターに座れば、向かい側にはかっこいい板前さんたちの技を楽しめます。調理風景をすべて見せている割烹の配置は、他のお客さん向けの料理がつくられていくのも見えるのであれもこれも食べたくなってしまいます。

お通しはおだしが効いたこんにゃくの煮物。ビールは樽では珍しいキリンラガー。瓶はほかにアサヒとサッポロを置く。こういうお店はお客さんの都合もあるので併売が多いですね。

なんとなく黒ラベルの気分でしたので大びんを一本。乾杯!

冷蔵ショーケースで丁寧に冷やされている瓶ビールは最高。やっぱり飲食店で飲むビールは家と違うね。

 

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いくらの醤油漬けが好物でして、なにはともあれそれでビールを飲み進めます。キラキラと輝いていて大変素晴らしい。ゆずを乗せているのが割烹の技。

 

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ビールで喉の渇きを潤したあとは、福鶴酒造の風の盆。一合430円とこういうお店としてはリーズナブル。富山の酒造で、上撰から本醸造にかけては酒米に天高くを使っているのがここの個性。天高くは正確には酒米ではなく富山で作られる食用米なのですが、これを地元中心に飲まれる普通酒クラスで使っているところにご当地愛が感じられる酒造です。味は辛口とはいうものの、醸造用アルコールの使い方が上手で、とくに上燗で飲むととてもマイルドで絶妙なバランスを楽しめるお酒です。

 

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そんな風の盆を飲みながら、刺身の盛り合わせを。盛り方はわがままがききますので、一人・二人できていろんなおつまみを食べたいときは相談してみましょう。本マグロのトロ、赤身、鮃にあおりいか。食材も良いし腕もいい。さすが中野の銘店たる質のよさ。

 

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お酒をもう一本。

 

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じゅんさいとごま豆腐。だしの効いた汁の中にたっぷりのぷりぷりなじゅんさい、そしてねっとりと旨味豊富なごま豆腐のバランスがとてもいい。つるつると食べながらお酒をきゅっと。

 

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甘鯛の酒蒸しを本日のメインに。関西ではぐじの名前で愛されている高級魚。刺身や塩焼きも良いけれど、やはり酒蒸しで骨の髄までしゃぶりたい。こぶ、豆腐、しいたけ、そして軽くゆずの皮で整えた、これまた技の光るものがでてきました。大将の料理はどれも素晴らしく、これが大衆割烹的に利用できるのだから嬉しい限り。

 

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立派な生け簀。飾りではなくて本当にたくさんの魚が泳ぎまわっています。

16時30分と比較的早い時間から営業していますが、その時間でもぽつぽつとお客さんが入ってきます。18時を過ぎるとカウンターも小上がりもいっぱいになって、さすが人気店です。創業40年ということもあり、常連さんは皆さんいい感じに通い続けているご様子。

美味しい魚に美味しいお酒。大人が楽しむ老舗がいまも元気なのは嬉しいですね!

ごちそうさま。

 

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(取材・文・撮影/塩見 なゆ

大将
03-3388-7680
東京都中野区中野5-56-14
16:30~23:30(基本無休)
予算3,800円



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