蒲田「三州屋本店」 創業50年、家族経営のぬくもり感じて


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蒲田駅の東口を出てすぐの場所に50年続く名酒場があります。この街の顔とも言える蒲田三州屋。銀座や神田の三州屋と同じ歴史ある暖簾分けの名店です。渋い店構え、職人の技と遊び心を感じる引き戸。どうみたって銘店にしかみえませんよね!

営業時間はお昼から夜まで。途中に中休みを挟むことなく、お刺身や焼き魚を肴に明るい時間から楽しめます。蒲田で昼酒ならばここで間違いなし、という地元の飲兵衛からの支持も厚いお店です。

 

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料理はずらり海鮮が並びます。500円前後のメニューが多く、ランチタイムはこれらをおかずにした定食を食べる人が多いです。もちろん、その横では昼酒の主たちがボトル焼酎を囲んで盛り上がっています。

 

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さて、何から飲みましょう。三州屋には珍しく生ビールはキリン一番搾り。瓶ビールはキリンラガーとヱビスの二種類。

日本酒は定番の白鶴の他に、なかなかこだわりの銘柄が多く、ご主人の日本酒への愛情が伝わってきます。

お刺身をつまみながらちびちび飲みたい気分だから、今日は瓶ビールでスタート。

よく冷えたヱビスを傾けてビヤタンにトトトっと注いで乾杯!

 

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お通しはしらすおろしと冷奴から選べます。選択できるお通し、いいですよね!

 

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黒板に書かれる日替わりのおすすめ。お刺身は毎回書き換わりますが、この日はカツオやコチなど季節を感じるものばかり。そんな中から選んだものはカレイの昆布〆。

ねっとり旨味でお酒好きの心を鷲掴み!

 

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そして、三州屋といえば鳥豆腐です。神田三州屋で発案されたというメニューで、回線メインのお店において看板メニューのひとつが鶏肉というのはおもしろい。

モミジ醤油がついてきますが、そのままでも出汁の効いた美味しいお汁に使っているので付けずでも美味しいです。

 

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蒲田三州屋はお刺身ももちろんですが、照り焼きが絶品。とくに、毎回頼むこのブリ照りは毎回期待を上回るもので、これを肴に日本酒をきゅっと飲むのが蒲田三州屋の定番となっています。

甘辛のバランス、ブリの質もなかなかで、これを目当てに食べに来る価値があります。

 

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さて、ここ来ると何を飲もうか毎回悩みます。ビールスタートは当然ですが、キンミヤのボトルをもらいホッピーを飲むのもいいものです。

ですが、ここで目をつけて欲しいのは杜氏鑑です。大手蔵の商品を好む人ならばご存知かと思いますが、知る人ぞ知る白鶴のハイクラスの銘柄。きりっとした飲み味ながら、ふくよかな山田錦の旨味が余韻から膨らんでくる、まさに灘の本気を感じる味。

 

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そして、もうひとつは生酒で無アル添・無加水をポリシーとした風の森。

ほのかな発泡性なちりちりとした刺激があり、お米を醸す酵母の勢いすら感じる銘酒。お米の磨きに目がいきがちな日本酒において、個性的で野性味という特長を持つこのお酒はぜひ試してほしい銘柄です。

 

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一升瓶を目の前に持ってきて注いでくれて、しかもこのような銘柄なのに一杯500円程度という価格設定もポイントが高いです。

 

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三州屋は揚げものを扱わないお店がありますが、蒲田はなかなか豊富。天ぷらではなくフライに力を注いでいて、特に冬場のカキフライは銀座三州屋にも負けない質ではないかと思います。

夏場は食べるならこれ、ソフトシェルクラブのフライ。殻ごと食べられる脱皮してすぐの蟹を素揚げにしたもので、ぎゅっと詰まった旨味があり、その余韻をぜひとも日本酒と重ねたい。

 

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カウンター10席とテーブル数卓の決して広くない店内ですが、明るい時間から蒲田の飲兵衛がひっきりなしにやってきて、程よく飲んで帰っていく、そのサイクルがずっとずっと続いて、もう長い。

私が最初にここに来たのは12歳のころ。あれから何も変わってないのが、さすが老舗です。

お店の人もお客さんも、代替わりはあってもこのお店はこれからも蒲田の顔として変わらず続きそうです。

ごちそうさま。

 

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(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

三州屋本店
03-3731-5647
東京都大田区蒲田5-11-10
11:30~22:30(日祝定休)
予算2,300円



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