新宿「カミヤ」 煙の向こう、歌舞伎町の別世界

新宿「カミヤ」 煙の向こう、歌舞伎町の別世界

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新宿・歌舞伎町というと、なかなか大衆酒場で飲むという感じではないかもしれませんが、探してみると結構いいお店があるものです。眠らない街の独特な雰囲気を持ちつつも、安くて美味しくて暖かく、新宿ならではの魅力がつまったお店があります。

今回はその中からもつ焼き「カミヤ」をご紹介します。

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歌舞伎町のランドマーク的な存在だったコマ劇場の建て替えで誕生した高層建築の東宝新宿ビル。これだけでも歌舞伎町の雰囲気は大きくかわりました。

とはいえ、良くも悪くも歌舞伎町的な雰囲気の怪しいお店はまだまだ多く、その中を歩くのはちょっぴり緊張するかも。そんな緊張をほぐしてくれる赤ちょうちんが見えてきたら、そこがカミヤです。

 

店名からお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、ここは都内各地に暖簾分け店がある人形町「カミヤ」系の一軒。各店が独立しているのでお店ごとの雰囲気が異なりますが、共通点としてもつ焼きの本数縛りがあります。

5本だったり10本だったりはお店で異なりますが、お腹いっぱい串を食べるのがカミヤです。

新宿のカミヤは一人5本縛り。おまかせで注文すれば5本ばらばらの部位で焼いてくれるので嬉しいです。

 

さて、昔ながらの古き良き大衆感いっぱいの引き戸は夏場は開けっ放し。そこから店内を覗くと渋い木のカウンターと丸いパイプの椅子、むき出しの蛍光灯、もうもうと煙が立ち上る焼き台が見えます。このドアの向こうは、今もばりばりの昭和です。

タイムスリップの気分でお店に入りましょう!

 

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飲み物はレモンハイ(300円)、串5本おまかせで!味はタレね。

ホッピービバレッジの火星人マークのHが書かれた緑の瓶とキリンの甲類三楽がジョッキに入って登場。

焼酎はメタメタというほど入っていませんが、割り材が別なので半分残しておいてナカ(150円)をおかわりするのもよし。

ちなみにビールは以前はアサヒでしたが、最近キリンになりました。生は一番搾り、瓶はキリンラガーです。大びん460円なのですが、これは新宿キリンラガーの最安値。

 

もつ焼きのタレはカミヤの暖簾でほぼ共通の甘いとろみがかったみたらしタイプ。ねっとりと豚もつに絡み、濃い目の味が酎ハイとの相性抜群。

 

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豚もつがメインですが鳥もあり、常連さんから人気なのは砂肝。5本全部砂肝で頼んでいますが、2本と3本で二種類の部位を混ぜて頼むことも可能。小ぶりとはいえ、あれこれ食べたい人も安心です。

ちなみに1本70円という価格も驚きます。

 

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長年の煙でいぶされた店内は全体的に飴色です。トーク上手の大将の清々しい接客もあってこの空間はかなり居心地がいいです。

お客さんもそんな大衆酒場の魅力を愛する落ち着きのある人が多くて実に穏やかです。

さすが歌舞伎町、遊びなれた感じの人や、出勤前の水商売やゴールデン街に繰り出す前の芸術家風の人など、客層は様々。それが新宿らしくてたまらないのです。

ごちそうさま。

 

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(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

カミヤ
03-3200-9718
東京都新宿区歌舞伎町1-11-3
17:00~24:00(日祝定休)
予算2,000円