武蔵小杉「文福 南口店」 兄妹で守る伝統の酒場を楽しむ

武蔵小杉「文福 南口店」 兄妹で守る伝統の酒場を楽しむ

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南武線の沿線にはいい飲み屋街が多い。酒場の少ない始発駅川崎よりも少し南武線に乗って移動したほうがいいくらい。尻手は立ち飲み天国だし、溝の口にも戦後復興の足音が今も聞こえてくるような雰囲気があります。

武蔵小杉もそんな街の一つ。昔は工業地帯で、いまでもNECや富士通などが残っていますが、製造というよりは開発系が中心のようです。工場や倉庫の跡地は再開発で次々と高層マンションが建設され、さらに横須賀線・湘南新宿ラインも停車するようになって都心へのアクセスが改善。いま川崎市内で一番成長激しいエリアです。

変化の激しい街にも工場労働者が愛した酒場は今も残ります。現在は客層が様変わりし、近隣に暮らすヤングファミリー層が中心になりました。

その代表といえるのがここ、創業から40年の「文福」。2店舗あり、北口側は本店で今回紹介するお店は南口店。文福は、先代のあとを継いだ兄妹がお店を守ります。本店は兄が、南口店は妹が焼き場に立ち、二人の焼き方の違いを楽しむ常連さんも多いです。

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土曜日は予約が取れないほど賑わい、どれだけ愛されているかがよくわかります。

まずはビールから。本店のビールは黒ラベルですが南口店はヱビス。それでは乾杯です!

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文福南口店でぜひ食べてみて欲しいのがこのレバー。外はカリっとしていて中はプリプリとした食感。たれはとろみがかっていますが甘すぎずバランスがいいです。

次々とくる注文を慌てることなく丁寧に焼いていく妹店長の大野木さんは私と同年代。キレイにメイクされているのに日々もうもうとした煙の中でモツを焼き続けるお姉さん、素敵すぎます。絶対に真似できない…

焼き方の特長は、片面をしっかり焼いてパリっとした食感をつくったら、裏面は若焼きでしっとりさせるなど、こだわりが感じられます。

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そして文福の名物料理、カレー味のもつ煮込みも絶品です。お酒好きな人ならば、武蔵小杉といったらカレー煮込みと言ってしまいそうなくらいこの街グルメの代名詞。創業以来継ぎ足し続けているそうで、これは本店も南口店も味は同じ。お豆腐の上にどっとかけて最後に七味がふられて出てきます。冬は、これを食べて汗をかくくらいが気持ちいいです。綺麗に食べずに、豪快にかき混ぜるとなおヨシです。

合わせるのは私ならばお茶ハイかな。カレーとお茶はいい感じ。

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お店は決して広くなく、カウンターとテーブル席数卓という配置。宴会には利用できませんが、一寸一杯立ち寄りたいときにはこれくらいの雰囲気がいいかもしれません。場所柄、やはり若い夫婦が多いようで、テーブル席では子供も一緒にご飯を食べる姿をよく見かけます。

店長が女性だから子供を連れて来やすいですよね。

串は1本116円、南口店限定の店長考案ジャンボつくねもお腹に余裕があればぜひお試しあれ。

東横線の特急で自由が丘の次の停車駅「武蔵小杉」へ飲みに行こう♪

ごちそうさま。

 

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(取材・文・撮影/なゆ)

 

文福 南口店
044-711-3688
神奈川県川崎市中原区小杉町3-426-2
17:00~23:00(日祝定休)
予算2,000円